夫の浮気は誰に相談する?わたしが4か月言えなかった理由と相談先6つ

言った瞬間に、もう元には戻せない相手がいます。夫の浮気の相談先は、そこを間違えると証拠より先に事態のほうが動き出します。

先に結論を書きます。目的が決まっていない段階では、身内より先に外部の相談先を使ってください。親・友人・職場は、あなたの状況を一番よく分かってくれる代わりに、あなたの生活を巻き込みます。

わたしは結婚12年目に夫の浮気に気づいて、そこから4か月、誰にも言えないまま一人で調べ続けました。言えなかったのではなく、言った後に何が起きるのかが分からなくて怖かったんです。

この記事では、探偵20社に取材し300人以上に話を聞いてきたわたしが、相談先6つを「言った後に何が起きるか」で比べます。相談してはいけない相手、無料で使える公的な窓口、目的別にどこから当たるかまで書きます。

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  • 300人以上の浮気体験談をインタビュー
筆者の想い(タップして開く)

これまで数多くの浮気相談を聞く中で、自分一人で調査を抱え込み心も体も疲弊してしまった方を数多く見てきました。修復したい方も、別れたい方も、判断するためには「事実」が必要です。一人で抱え込まず、まずはプロの無料相談だけでも使ってみてください。選択肢が一つでも増えれば、あなたの心は少しだけ軽くなります。あなたは悪くない。違和感を見過ごせなかったあなたの感性は、家族を守る力です。

目次

相談相手を選ぶ前に、自分の中で決めておくこと

相談先そのものより先に、この3つを決めておくと選択肢が一気に絞れます。逆にここが空白のまま誰かに話すと、相手の意見であなたの方向が決まってしまいます。

相談相手を選ぶ前に、自分の中で決めておくこと

順に見ていきます。

離婚か再構築か、未定か

いま決めきれなくて当然です。ただ、「決まっていない」ということ自体は自覚しておいてください。ここが曖昧なまま相談すると、相手の価値観がそのまま結論になります。

離婚を経験した親に話せば「すぐ出なさい」と言われます。子どものために我慢した友人に話せば「様子を見なよ」と言われます。どちらもその人の人生から出た本音なので、悪気はありません。

未定なら、未定のまま話を聞いてくれる相手を選ぶ。これだけで失敗がかなり減ります。

取り消せない相手を知る

相談先には、あとから「やっぱり忘れて」が効く相手と、効かない相手があります。効かないのは、あなたと夫の両方を知っている人です。

自分の親、夫の親、共通の友人、義理のきょうだい。この人たちに一度言うと、あなたが再構築を選んだときに、周りだけが夫を許してくれません。正月の集まりで空気が変わり、それが何年も続きます。

インタビューでいちばん多かった後悔がこれでした。「浮気そのものより、親に言った日から家の中が変わった」と話してくれた方が何人もいます。

証拠の有無で相談先が変わる

これは見落とされがちなポイントです。証拠がまだない段階で弁護士に行っても、できるのは見通しの説明までで、手続きは進みません。

疑いだけの段階で相談する相手は、話を整理してくれる人。証拠が要ると分かってからの相談相手は、証拠を集める側の人。役割が完全に別です。証拠がない段階で相談していいのか迷っている方の実話もまとめてあるので、そこで自分がどちらの段階かを確かめてみてください。

夫の浮気の相談先6つを「言った後に起きること」で比べた

ここからが本題です。よく挙がる6つの相談先を、料金や手軽さではなく、話した後にあなたの生活がどう動くかで並べます。

夫の浮気の相談先6つを「言った後に起きること」で比べた
相談先言った後に起きること向いている段階
自分の親味方は増えるが、家族全体が動き出す離婚をほぼ決めた後
友人・ママ友共感は得られるが、噂として戻る危険気持ちを吐き出したいとき
公的な無料相談外に漏れず、状況を言葉にできる未定・疑いだけの段階
カウンセラー気持ちは整うが、証拠や金銭は扱わない再構築を考えている段階
弁護士離婚・慰謝料の見通しが立つ証拠が揃ってから
探偵証拠が取れる。費用が発生する証拠が要ると決めた後

自分の親・きょうだい

いちばん安心できて、いちばん取り消せない相手です。あなたを守ろうとしてくれるぶん、話が本人の手を離れます。

実際に多いのが、親が夫に直接電話してしまうケース。証拠が揃う前に夫が警戒すると、スマホのパスコードが変わり、会う場所が変わり、集められたはずの証拠が消えます。

親に話すなら、離婚をほぼ決めた後。そして「絶対に夫には言わないで」ではなく、「いつ誰に言うかはわたしが決める」と先に約束してもらうのが現実的です。

友人・ママ友

その場はいちばん楽になります。泣ける相手がいるのは大事です。ただ、同じ地域・同じ学校の関係者に話すのは避けてください。

本人に悪意がなくても、心配は伝わります。「〇〇さんのお宅、大変らしい」という形で、半年後に子ども経由で戻ってきた話を何度も聞きました。

話すなら、夫とも子どもの学校とも接点のない人を1人だけ。人数を増やすほど漏れる確率は上がります。

公的な無料相談窓口

意外と知られていませんが、お金をかけずに外部の人に話せる窓口があります。未定の段階にはここがいちばん向いています。

  • 法テラス・サポートダイヤル(0570-078374/平日9〜21時・土9〜17時)
  • 自治体の女性相談・家庭相談の窓口(平日の日中)
  • DV相談+(0120-279-889/24時間)
  • よりそいホットライン(0120-279-338/24時間)

法テラスは2種類あると考えてください。1つはサポートダイヤルで、どこに相談すればいいかを案内してくれる窓口です。誰でも無料で、収入の条件はありません。もう1つが弁護士・司法書士との無料法律相談で、こちらは収入と資産が基準以下であることなど3つの要件を満たす人が対象です。1回30分程度、同じ問題につき3回までと決まっています(法テラス公式)。

自治体の相談窓口は、住んでいる市区町村の名前と「女性相談」で見つかります。ほとんどが平日の日中で、電話予約が必要なところが多いです。夜のうちにできるのは窓口の名前と番号を控えるところまでで、予約そのものは翌朝になります。

そして、ここがいちばん知られていない部分です。深夜でもつながる無料の電話窓口があります。内閣府のDV相談+は0120-279-889が24時間、メール相談も24時間受付、チャットは12〜22時。厚生労働省の補助事業であるよりそいホットラインは0120-279-338が24時間で、暴力に限らず「どこに相談したらいいか分からない」段階の話も受けています。

暴力を受けていないと使ってはいけない、と思い込んでいる方が本当に多いです。眠れないまま検索している今の状態そのものが、話していい理由になります。名乗らずに切ってもかまいません。

カウンセラー

夫婦カウンセリングは、再構築を考えている人に向いています。責める・責められるの往復から抜けるには有効です。

ただし注意点があります。カウンセラーという名称自体には国家資格が要りません(公認心理師のような国家資格を持つ人もいれば、民間資格だけの人もいます)。証拠の扱いや慰謝料の話は業務範囲の外です。

気持ちの整理はカウンセラー、事実の確定は別の人。ここを混ぜると、時間だけが過ぎます。

弁護士

離婚や慰謝料の見通しを立てるならここです。初回相談を30分5,000円前後、または無料にしている事務所もあります。

ただ、疑いだけの段階で行くと「証拠がないと難しいですね」で終わることが多いです。慰謝料を請求するには、原則として肉体関係があったと言える事実の裏づけが要ります。夫が認めない前提で考えると、写真や出入りの記録といった第三者にも分かる形の材料が必要になります。

弁護士に行くベストのタイミングは、材料が揃った後。逆に、次のどれかに当てはまるなら、証拠より先に相談してください。時間の使い方がまるで変わります。

  • DVや脅しがある
  • 夫から離婚を切り出されている
  • 別居がすでに始まっている
  • 夫側の弁護士から通知が届いた
  • 預貯金や不動産の名義が動く気配がある

下の2つは見落とされがちです。相手に弁護士が付いた後は、あなたが夫と直接やり取りすること自体が難しくなります。財産のほうも、動かされてから取り戻すのは、動く前に手を打つより何倍も面倒です。

もう1つ、期限の話もしておきます。不法行為による損害賠償の請求権は、損害と加害者を知ったときから3年、または不法行為のときから20年で時効によって消滅します(民法第724条)。

この「3年」は誤解されやすいので、2点だけ補足します。1つは起算点です。浮気相手への慰謝料請求の3年は、不貞があったと知り、かつ相手が誰かを知ったときから数えます。相手が特定できていないうちは、その相手に対する時計はまだ動き出していません。「気づいてから3年経ったからもう無理だ」と自分で結論を出さないでください。

もう1つは夫に対する請求です。夫婦の間の権利は、婚姻が解消されたときから6か月を経過するまでは時効が完成しないと定められています(民法第159条)。夫と浮気相手とで、期限の考え方がそもそも別だということです。ただし自己判断は危険なので、期限が気になる段階に入ったら、その時点で弁護士に見通しだけでも聞いてください。

費用が心配なら、先に書いた法テラスの無料法律相談から入る手もあります。弁護士事務所の初回相談料は事務所ごとに違うので、電話で先に聞いてから予約してください。

探偵

証拠が要ると決めた後の相談先です。ここは費用が発生するぶん、相談段階でどこまで無料なのかを先に確かめてください。

秘密の扱いについては法律で決まっています。探偵業法では、業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならないと定められています(探偵業の業務の適正化に関する法律 第10条)。また契約前には、会社名・届出先の公安委員会・調査内容・費用の概算額と支払時期・契約解除の定めなどを書面を交付して説明する義務があります(同法 第8条)。

逆に言えば、書面を出さずに口頭だけで契約を迫る会社はその時点でおかしいということです。相談だけして帰った妻たちが実際に何を聞かれたのかを読んでおくと、身構えずに済みます。

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相談してはいけない相手4つ

300人以上に話を聞いてきて、この4つに話して良い方向に転がった例に、わたしはまだ当たっていません。世の中にゼロだと言い切るつもりはありませんが、賭ける価値がある確率ではないというのが実感です。

夫の親

「叱ってもらえば止まる」と思って連絡する人がいます。実際に起きるのは、夫への即日の連絡です。

親は自分の子どもを守ります。証拠が揃う前に伝わると、夫は行動を隠す方向に動きます。しかもあなたは「親に言いつけた嫁」という立場になり、その後の話し合いで不利になります。

夫と共通の友人

「あの人なら中立でいてくれる」は成立しません。共通の友人は、どちらかに必ず寄ります。そして寄った側に内容を伝えます。

相談したその日の夜に夫のスマホのパスコードが変わった、という話は珍しくありませんでした。

浮気相手

問い詰めたい気持ちは分かります。でも連絡した時点で、あなたの側にリスクが生まれます。

誤解のないように書いておくと、浮気相手に慰謝料を請求すること自体はあなたの権利です。問題になるのは、やり方と時期のほうです。

職場や家族にばらすと伝える、深夜に何度も連絡する、相手の勤務先に事実を書いて送る。こうした行為は、やり方によっては脅迫・強要・名誉毀損といった形でこちら側の責任を問われることがあります。そして実務でもっと痛いのは、これが相手側の主張材料になることです。慰謝料の交渉に入ったときに「先にこちらが被害を受けた」と持ち出され、取れるはずの金額が下がります。

しかも連絡した時点で夫に伝わるので、証拠を取る前だと確実に警戒されます。請求したいことがあるなら、証拠を揃えて専門家を通してからにしてください。

SNSの匿名アカウント

夜中に吐き出す場所としては機能します。わたしも当時、匿名で書いていました。

問題は、勤務先や子どもの学校が特定できる情報を出してしまうことと、返ってくる助言が過激な方向に寄りやすいことです。「今すぐ全部ぶちまけろ」は気持ちよくても、あとで自分に返ってきます。夜眠れないまま朝を待った妻たちがどこに連絡したかのほうが、匿名の助言よりずっと現実的でした。

誰かに相談した妻5名の実話

インタビューの中から、相談先の選び方でその後が変わった5つの話を紹介します。

実母に言って翌日に夫へ伝わった

30代・子ども2人の方。夫の出張が増えたことを疑い、実家の母に打ち明けました。母は「わたしが話をつける」と言って、翌日に夫へ電話。

夫は否定し、その日から帰宅時間が正常になりました。証拠は取れないまま、疑いだけが家に残った状態です。この方は「怒ってくれる人がほしかっただけだった」と振り返っていました。

ママ友経由で学校に広まった

40代の方。仲の良いママ友1人にだけ話したつもりが、3か月後には保護者の間で知られていました。

いちばんつらかったのは、子どもが「お父さんのこと聞かれた」と言ってきたことだそうです。夫婦の問題が子どもの学校生活に出るのは、想像より早いです。

自治体の窓口で頭が整理された

30代の方。誰にも言えず、住んでいる市の女性相談を予約しました。1時間話しただけで、自分が離婚したいのではなく「本当のことを知りたい」だけだと気づいたそうです。

そこから証拠を集める方向に切り替えました。外部の人に話すと、感情と目的が分かれます。この効果はかなり大きいです。

弁護士に行って出直しになった

40代の方。疑いを持った週にすぐ法律事務所へ行きました。持って行けたのは、夫のスマホに表示された通知のメモだけ。

結果は「これでは慰謝料の請求は難しい」。相談料は無駄ではなかったものの、順番が逆でした。証拠を揃えてから行き直し、そこで初めて話が進んでいます。

誰にも言わず4か月抱えた

これはわたしの話です。結婚12年目に気づいてから、4か月間ひとりで調べました。誰かに言えば楽になると分かっていて、それでも言えませんでした。

その4か月でやったのは、家計の記録を残すこと、行動の記録を残すこと、そして眠れない夜をやり過ごすことだけ。決定的な証拠は自分では取れませんでした。

もっと早く外部に話していれば、4か月は2か月で済んだと思っています。抱える期間が長いほど、体力も判断力も削れます。

相談の前に手元にそろえておく3つの記録

どの相談先に行くにしても、手ぶらで行くと会話が「つらいですね」で終わります。ここで差がつくので、先に用意しておいてください。

相談の前に手元にそろえておく3つの記録

日付入りの行動メモ

いつ、何時に帰ってきたか。何と言っていたか。この2つを日付つきで書くだけで十分です。凝ったフォーマットはいりません。

これがあると、探偵に相談したときに「この曜日に張れば当たりそうですね」という具体的な話になります。逆にメモがないと、まず1週間の行動確認から始まるので、日数と費用が増えます。

わたしは家族共有ではないメモアプリに残していました。紙の手帳は見つかります。夫のIDでログインできる場所には置かないでください。

お金の動きの記録

行動より先に変化が出るのがお金です。現金の引き出しが増えた、カードの利用が減った、この両方が同時に起きているなら意味があります。

それに、いざ調査を頼むとなったとき、自分が今いくらまで出せるのかを把握していないと会社選びができません。相談先を決める前に、自由に使える金額の上限を出しておいてください。

自分が知りたいことの一覧

これがいちばん大事です。相手が誰なのかを知りたいのか、いつから続いているのかを知りたいのか、それとも慰謝料を取りたいのか。

知りたいことによって、必要な証拠も日数も金額も変わります。取材した会社の担当者が口をそろえて言っていたのが、「目的が決まっている依頼者ほど費用が安く済む」でした。

紙に3行書くだけで構いません。相談の場でこれを見せられる人は、どの窓口でも話が早く進みます。

目的別・最初に相談する先の決め方

ここまでを踏まえて、いまのあなたの状態から逆算します。

目的別・最初に相談する先の決め方

離婚したい人

順番は、証拠 → 弁護士 → 親です。慰謝料や親権の条件は証拠の強さで変わるので、材料がない状態で交渉に入るのは損になります。

親に話すのは、方針が決まってから。味方は必要ですが、必要になる時期が違います。

再構築したい人

順番は、事実の確認 → カウンセラーです。事実が曖昧なまま「もう一度やり直そう」と言っても、疑いは消えません。

再構築を選んだ人ほど、身内に話さないほうがいいという結果になっています。周りだけが許してくれないからです。

まだ決められない人

いちばん多いのがここです。やることは1つだけ。お金のかからない外部の窓口で、状況を口に出して言葉にする。

この段階では、お金の話が出てこない窓口から入ってください。自治体の女性相談、法テラス・サポートダイヤル、夜なら24時間の電話窓口。共通しているのは、あなたの生活圏の外にいて、何を選んでも損をしない立場の人だということです。話しているうちに、自分が知りたいのは事実なのか、それとも謝罪なのかが分かってきます。

そのうえで「事実を確かめたい」に着地したら、証拠を取る話になります。金額は会社によって大きく違うので、1社で決めずに比べてください。費用の面で不安がある方は、見積もりが高くて動けなくなったときの現実的な下げ方も先に見ておくと落ち着いて話せます。

参考記事:優良な探偵事務所の紹介サービス「街角相談所 -探偵-」はなぜ人気なの?口コミを集めてみた!

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無料相談の場で必ず確認しておく4つのこと

無料相談は、話を聞いてもらう場であると同時に、こちらが相手を見る場でもあります。取材した20社の中にも、対応の質にはかなり差がありました。

こちらへの連絡方法

自宅に郵便物が届くと、その時点で終わります。連絡はどの手段で来るのか、書類の送付先を変えられるのか、留守電を残すのか。最初に指定してください。

ここを面倒くさがる会社は、その後の配慮も期待できません。わたしはこの1点で1社外しました。

追加費用が出る条件

提示された金額が「そこで終わる金額」なのかを聞きます。延長したとき、対象が移動したとき、調査員を増やしたとき。どこで加算されるのかを具体的に確認してください。

探偵業法では、契約前に費用の概算額と支払時期を書面で説明することになっています。口頭で「だいたいこのくらい」しか言わない相手は、そこがあいまいなままだということです。

書面をいつ出すか

重要事項の説明書面は、契約の前に交付されるものです。「契約後にまとめてお渡しします」は順番が違います。

持ち帰って読みたいと伝えて、嫌な顔をされたらそこはやめてください。断る理由が向こうにはないはずです。

その日に決めさせようとしないか

「今日中なら割引します」「明日には証拠が消えます」。この2つを言われたら、いったん持ち帰ってください。

急かされるほど、相見積もりを取る価値は上がります。わたしが3社に見積もりを出してもらったときも、金額の差は小さくありませんでした。1社目の提示額が世の中の相場だと思い込まないことです。

それでも押し切られて契約してしまった場合に、知っておくと効く制度があります。どこで契約したかによって、クーリング・オフが使えるかどうかが変わります。

特定商取引法でいう訪問販売は、事業者が営業所等以外の場所で契約を結ぶことを指します。喫茶店、ホテルのロビー、自宅。探偵の契約でよく使われる場所は、だいたいここに当たります。この場合、法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、書面か電磁的記録で契約を解除できます(消費者庁・特定商取引法ガイド)。

逆に、自分から探偵事務所に出向いて契約したときは訪問販売に当たらないので、クーリング・オフは原則使えません。この差はかなり大きいです。「近くまで行きますよ」「ご自宅に伺います」と言われて悪い気がしなかった相手が、実は8日間の解除権が付く契約で、自分から出向いた事務所での契約にはそれが付かない。順番が逆に感じますが、そういう決まりです。

契約後の解約について不安があるなら、判断がつかないうちに消費者ホットライン188へかけてください。局番なしの3桁で、住んでいる地域の消費生活センターにつながります。

夫の浮気を誰に相談するかについてよくある質問

証拠がなくても相談していいですか?

相談自体はできます。ただし段階で相手を変えてください。疑いだけなら公的な無料窓口や探偵の無料相談、証拠が揃ってからなら弁護士が向いています。

親に相談するのはやめたほうがいいですか?

離婚をほぼ決めているなら味方になります。まだ迷っている段階だと、親が夫に直接連絡して証拠が消えることがあります。時期の問題です。

お金をかけずに相談できる場所はありますか?

あります。案内だけなら法テラス・サポートダイヤル(0570-078374/平日9〜21時・土9〜17時)が誰でも無料です。弁護士との無料法律相談は収入と資産の要件があり、同じ問題につき3回までです。自治体の女性相談も無料。深夜ならよりそいホットライン(0120-279-338)とDV相談+(0120-279-889)が24時間つながります。

探偵に相談したら、その内容が夫に伝わりませんか?

探偵業法で、業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならないと定められています。心配なら、連絡方法と書類の送付先を最初に指定してください。

相談だけで料金が発生することはありますか?

相談を無料にしている会社が多いですが、必ず事前に確認してください。契約前には費用の概算額と支払時期を書面で説明する義務があります。

夫に直接聞いてしまうのはだめですか?

証拠がない段階で聞くと、否定されたうえに警戒されます。行動が変わって、その後の確認がかなり難しくなります。

浮気相手に連絡して問い詰めてもいいですか?

おすすめしません。伝え方によってはこちら側の責任を問われる可能性があります。伝えたいことがあるなら専門家を通してください。

カウンセラーに相談すれば解決しますか?

気持ちの整理には有効です。ただし証拠の収集や慰謝料の交渉は業務範囲の外なので、事実を確定させる相談先とは分けて考えてください。

相談したことが後で夫に知られたら不利になりますか?

相談したこと自体が不利になるわけではありません。問題になるのは、相談相手から夫に伝わって証拠が取れなくなることのほうです。

暴力や脅しがある場合はどうすればいいですか?

証拠集めより先に相談してください。DV相談+(0120-279-889)は24時間つながります。緊急なら110番、急ぎでなければ警察相談専用の#9110もあります。安全の確保が最初です。

まとめ|誰に言うかより、いつ言うかで結果が変わる

夫の浮気を誰に相談するかで迷っているとき、答えは「信頼できる人」ではありません。いまの段階に合った人です。

  • 未定の段階は、生活圏の外の無料窓口
  • 再構築を考えるなら、事実の確認が先
  • 離婚に進むなら、証拠を揃えてから弁護士
  • 親と共通の友人は、方針が決まった後

わたしは4か月、誰にも言えませんでした。その間に減ったのは、夫への疑いではなく自分の体力でした。ひとりで抱えた時間は、あとから何も返してくれません。

この記事を読んでいるのが深夜なら、今夜やることは2つで十分です。1つは、今日あったことを日付を入れて3行だけメモに残すこと。もう1つは、声に出して話したいなら24時間の無料窓口にかけること。よりそいホットラインは0120-279-338、DV相談+は0120-279-889で、どちらも深夜につながります。名乗る必要はありません。

朝まで待てるなら、平日9時から法テラス・サポートダイヤル(0570-078374)と、お住まいの市区町村の女性相談が開きます。どちらも、生活圏の外にいる人です。順番を間違えなければ、証拠も気持ちもまだ間に合います。

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