探偵の成功報酬型は何が落とし穴か|「成功」の定義を契約書のどの欄で確かめるか

探偵社の料金ページを何社か見比べていると、必ず出てくるのが「成功報酬型」という言葉です。成功しなければ費用はいただきません、と書いてある。家計のことを考えている人ほど、その一行に引き寄せられます。同時に、都合が良すぎないかと身構える。その両方が起きているから、いま「デメリット」と一緒に検索しているのだと思います。

先に、この記事でいちばん伝えたいことを書きます。成功報酬型の良し悪しは、料金体系の名前では決まりません。その契約書で「成功」が何を指しているかで決まります。同じ「成功報酬型」でも、証拠の写真が撮れたときだけ払う契約と、調査を実施した時点で払う契約があります。この二つは、支払う額がまったく違います。

そして厄介なことに、この「成功の条件」は、探偵業法が定めた契約書の記載事項には入っていません。法律で必ず書かせる項目ではないので、書いてある会社もあれば、書いていない会社もある。後でもめるのは、たいてい書いていなかったほうです。

ですからこの記事は、成功報酬型の一般的なメリットとデメリットを並べることはしません。契約書のどの欄を見て、そこに何が書いていなければ危ないのか。書いていなかったときに、どんな文面で書き足してもらうのか。そこだけを書きます。金額の相場も出しません。今日の判断には要らないからです。

\最初に結論/

この記事を書いた人
  • 20社の探偵事務所に取材
  • 300人以上の浮気体験談をインタビュー
筆者の想い(タップして開く)

これまで数多くの浮気相談を聞く中で、自分一人で調査を抱え込み心も体も疲弊してしまった方を数多く見てきました。修復したい方も、別れたい方も、判断するためには「事実」が必要です。一人で抱え込まず、まずはプロの無料相談だけでも使ってみてください。選択肢が一つでも増えれば、あなたの心は少しだけ軽くなります。あなたは悪くない。違和感を見過ごせなかったあなたの感性は、家族を守る力です。

目次

「成功しなければ0円」が、そのままの意味で成り立たない理由

まず、言葉のほうを分解します。ここを飛ばすと、このあとの確認作業が意味のない作業になってしまいます。

「成功しなければ0円」が、そのままの意味で成り立たない理由

「成功」の条件は、法律が書かせる項目に入っていない

探偵業の業務の適正化に関する法律(平成18年法律第60号、以下は探偵業法)の第8条第2項は、契約を締結したときに依頼者へ交付する書面の記載事項を、次の8つとして並べています。

  1. 商号・名称・住所・代表者名
  2. 契約担当者の氏名と契約年月日
  3. 調査の内容、期間及び方法
  4. 調査結果の報告の方法及び期限
  5. 探偵業務の委託に関する定め
  6. 金銭の額、支払の時期及び方法
  7. 契約の解除に関する定め
  8. 資料の処分に関する定め

この8つを、もう一度上から読んでみてください。「何をもって成功とするか」という項目は、どこにもありません。法律が書かせているのは、金銭の「額」であって、その額が発生する条件ではないのです。

だから成功報酬型では、良心的な会社は自分から成功の条件を書きますし、書かない会社も法律には違反していません。読み手であるこちらが、書かれているかどうかを確認するしかない。ここが、この料金体系のいちばん本質的な弱点です。書面そのものの全体像は探偵の契約書で確認する欄の並びにまとめてありますので、署名の直前であればそちらを先に開いてください。

なお、契約より前の段階でも書面は渡されます。探偵業法第8条第1項は、契約を締結しようとするときに、あらかじめ書面を交付して説明すべき事項を定めています。そこに含まれているのは「探偵業務の対価その他の依頼者が支払わなければならない金銭の概算額及び支払時期」です。概算額、という言葉に注意してください。確定額ではありません。

着手金がある成功報酬型と、ない成功報酬型がある

「成功報酬型」という一つの言葉に、実務では少なくとも二つの型が同居しています。

  • 完全成功報酬型=着手金なし
  • 一部成功報酬型=着手金あり

後者は、契約時に着手金や基本料金を払い、成功したときに追加で成功報酬を払う形です。この型でも広告上は「成功報酬制」と表示されます。嘘ではありません。成功したときに報酬が発生するのは事実だからです。ただ、読者が受け取る「成功しなければ払わない」という印象とは、ずれます。

ですから、料金ページに「成功報酬」とあった時点で確認することは一つだけです。契約時に払うお金はありますか、あるとしたらそれは成功しなかったとき戻りますか。この二問を、面談の最初に聞いてください。

実費は「成功」と切り離して請求されることがある

もう一つ、印象とずれやすいのが実費です。調査員が現場へ行くための交通費、張り込みに使う車両費、撮影機材の費用、場合によっては駐車場代や施設への入場料。これらは調査の成否にかかわらず発生しているお金なので、成功報酬とは別の枠で精算する契約になっていることがあります。

これも、契約書に「実費は別途」と書いてあれば、そのとおりに請求されます。問題になるのは、上限の記載がないときです。金額の発生の仕方そのものは浮気調査の費用がどう積み上がるかの内訳で整理していますので、費目の名前に馴染みがない方はそちらを先に読むと、この先の確認が早くなります。

つまり「成功しなければ0円」という表示は、多くの場合「成功報酬という名前の費目は0円」という意味です。支払総額が0円という意味とは限りません。この差を先に知っているかどうかで、見積書の読み方が変わります。

「成功」の定義は、契約書のどの欄に書かれるのか

ここがこの記事の中心です。成功の条件は法定の項目ではありませんが、書かれるとしたら場所はほぼ決まっています。見るべき欄は3つだけです。

契約時書面の8項目のうち、成功報酬で見るのは3つ

先ほど並べた探偵業法第8条第2項の8項目のうち、成功報酬型で読み込む必要があるのは第3号、第4号、第6号です。

読み取ること
調査の内容・期間・方法どこまでやったら終わりか
報告の方法・期限不成功でも報告書は出るか
金銭の額・時期・方法いつ、何に対して払うか

この3つを突き合わせると、成功の定義が浮かび上がります。逆に言えば、3つを別々に読んでいると気づけません。調査の内容の欄では「浮気の事実の有無を確認する」と書いておきながら、金銭の欄では「調査実施をもって成功とする」と書いてある、という組み合わせがあり得るからです。

「調査の内容、期間及び方法」欄に、終わりの条件が書かれているか

この欄は、調査という仕事の輪郭を決める欄です。成功報酬型で確認するのは、次の3点です。

  • 調査時間の上限は何時間か
  • 調査員は何名体制か
  • 期間は何日から何日までか

ここに上限が書かれていない契約は、成功報酬型としては読みにくい契約です。「成功するまでやります」という言葉は頼もしく聞こえますが、成功するまでやるということは、稼働が積み上がってもこちらから止めにくいということでもあります。上限があるから、上限に達したときに仕切り直せる。この欄は、こちらを守る欄です。

そして、上限に達したあとに調査を続ける場合の単価。延長の単価がこの欄か金銭の欄に書かれていなければ、延長の判断を求められた場面で金額が分からないまま返事をすることになります。夜中に電話がかかってきて、いま続けますかと聞かれる。そういう場面は実際に起こります。

もうひとつ、この欄で必ず確かめてほしいのが「不成功」の側の条件です。成功の定義ばかり話題になりますが、契約が終わるのは成功したときだけではありません。何日稼働して結果が出なければ不成功として終了するのか。対象者が動かなかった日は稼働日に数えるのか。ここが決まっていない契約は、終わり方が相手の判断に委ねられます。

浮気調査は空振りが普通に起こる仕事です。だからこそ、成功の条件と同じ丁寧さで、終了の条件も書いてもらってください。「結果が出るまで続けます」は、終了条件がないという意味にもなり得ます。

「金銭の額並びにその支払の時期及び方法」欄の読み方

金銭の欄で見るのは、額そのものより支払の時期です。成功報酬型を名乗る契約であれば、成功報酬にあたる部分の支払時期が「調査終了後」なのか「報告書の受領後」なのか「証拠の確認後」なのかで、性格が変わります。

「調査終了後」とだけ書かれている場合、成功の有無と支払が結びついていません。つまり、実態としては時間制に近い契約を成功報酬型と呼んでいる可能性があります。これは違法ではありませんが、こちらが期待している仕組みとは違います。

もう一つ、この欄で見落とされやすいのが支払方法です。分割ができるのか、現金一括なのか、クレジットカードが使えるのか。成功報酬は成功した直後に発生するので、いちばん動揺している日に、いちばん大きな金額の支払方法を決めることになります。その日に決めなくて済むように、支払方法は契約の段階で確定させておいてください。

また、成功報酬型だからといって全額が後払いとは限りません。成功報酬の一部を前払いする形になっている契約もあります。前払いがあるなら、不成功で終わったときにその前払い分が戻るのかどうかを、同じ欄で確認してください。「成功報酬だから成功しなければ払わない」と思い込んだまま前払いしていた、という取り違えは起こります。

そして、契約前に受け取った書面の概算額と、最後の請求額が大きく食い違ったとき。これは成功報酬型でいちばん多い揉め方です。探偵業法第8条第1項が概算額の記載を求めているのは、この食い違いを防ぐためでもあります。手元に残した契約前の書面と、契約書面、請求の内訳。この3枚を並べて、どの費目で差が出たのかを特定してください。自分で結論が出せないときは、消費者ホットライン188から地域の消費生活センターに相談できます。料金の表示と実際の請求がかけ離れていると感じた場合も、同じ窓口で相談できます。

どの欄にも書いていないときに、書き足してもらう文面

3つの欄を読んでも成功の条件が分からなかったとき。そこで「まあ大丈夫だろう」と署名してしまうのが、いちばん危ない進み方です。口頭で説明を受けて納得した場合でも、あとで確認できるのは書面だけです。

そこで、こう伝えてください。言い方は丁寧でかまいませんが、求めるのは口頭ではなく追記です。

そのまま使える依頼文

「成功報酬が発生する条件を、契約書に文章で入れていただけますか。あわせて、その条件を満たさなかった場合に、着手金と実費がどう扱われるかも同じ欄に書いていただきたいです。書面でいただければ、それで契約させていただきます。」

この依頼を断られた場合、断られたこと自体が判断材料です。書ける会社は書きます。書けない理由が説明されないなら、その会社とは相性が悪いということです。契約を急がせる空気に押されそうなときは、探偵の契約をクーリングオフできる場合と、できない場合の分かれ目を先に見ておいてください。契約したあとで降りられるかどうかは、契約の場所と経緯で決まります。署名してから調べるより、署名する前に知っているほうが、その場で落ち着いていられます。

「成功」の決め方でよくある3つの型と、払う額の差

では、実際に書かれている成功の条件には、どんな型があるのか。取材で見てきた契約書の文言は、おおむね次の3つに分かれます。

「成功」の決め方でよくある3つの型と、払う額の差

証拠取得型(撮れたら成功)

「不貞の事実を裏付ける写真または動画を取得したとき」といった書き方です。読者が「成功報酬」と聞いてまず思い浮かべるのが、この型でしょう。

この型で確認したいのは、何が撮れたら成功なのかという粒度です。二人が一緒に歩いている写真で成功なのか、ホテルへの出入りが確認できて成功なのか。裁判や交渉で使えるかどうかの基準と、契約上の成功の基準は、必ずしも一致しません。ここがずれていると、成功報酬を払ったのに使えない、という最悪の結末になります。

ですから、この型の契約書には「どの程度の証拠をもって成功とするか」を書いてもらってください。口頭では「もちろん使えるものを撮ります」と言われます。それを文字にするだけの作業です。

調査実施型(動いたら成功)

「契約した調査を実施したとき」を成功とする書き方です。この型では、結果が出なくても成功報酬が発生します。

これを不誠実だと決めつけるのは早い、とも思います。調査員が出動して時間を使った以上、対価が発生するという考え方には筋が通っています。問題は、そのことが「成功報酬型」という言葉から読者が受け取る印象と正反対だという点です。

この型であることが分かったら、料金体系としては時間制に近いものとして比較してください。時間制の会社の見積もりと横に並べれば、判断できます。比較の手順そのものは浮気調査の探偵社を比較する方法にまとめてあります。

事実確認型(白でも成功)

「浮気の有無を確認したとき」を成功とする書き方です。浮気していなかったと分かった場合も、目的は達成されたとして成功報酬が発生します。

この型は、依頼の目的が「白黒をはっきりさせて前に進むこと」である人には、むしろ噛み合います。疑いを抱えたまま暮らす日々を終わらせることが目的なら、白であっても価値はあるからです。反対に、慰謝料請求や離婚の交渉材料として証拠が要る人には、この型は合いません。

つまり、3つの型に優劣はありません。自分の目的と一致しているかどうかだけが問題です。目的が定まっていない段階で契約すると、どの型を選んでも後悔しやすくなります。依頼までの全体の流れは浮気調査を依頼するときの流れで確認できます。

成功報酬の外側にある、見落とされやすい6つの費目

成功の定義が確認できたら、次はその外側です。成功報酬という枠に入らない費目が、契約書のどこかに必ずあります。

着手金・基本料金

契約時に払うお金です。成功しなかったときに返るのか、返らないのか。返らない場合、それが「成功しなければ0円」という表示とどう両立するのかを、その場で聞いてください。答えに詰まる会社より、はっきり「着手金は返りません」と言う会社のほうが、あとが楽です。

交通費・車両費・機材費などの実費

実費が別枠なら、聞くのは上限です。「実費は実額を請求します」で終わっている契約は、金額が事後にしか分かりません。上限を決められないと言われた場合は、上限を超えるときは事前に連絡し、こちらの承諾を得てから執行するという一文を入れてもらう方法があります。金額を縛れなくても、決定の順番は縛れます。

調査時間の上限と、延長したときの単価

先ほども触れましたが、費目としてもう一度挙げておきます。上限と延長単価は必ず数字で押さえてください。そして、延長が必要になったときに誰が判断するのかも確認しておきます。現場の判断で延長できる契約なのか、こちらの承諾が要る契約なのか。ここが曖昧だと、請求書を見て初めて延長を知ることになります。

報告書の作成費と、成功しなかった場合の報告

探偵業法第8条第2項第4号は、契約書面に「調査の結果の報告の方法及び期限」を書くことを求めています。つまり、報告そのものは契約の中身です。ところが成功報酬型では、成功しなかった場合に報告書が出るのかどうかが曖昧になりがちです。

ここは、成功しなくても稼働の記録は受け取る、という形にしておくのが実務的です。何日の何時から何時まで、どこで、誰が張り込んだのか。その記録は、次に別の会社へ相談するときの材料にもなります。成功しなかった調査からも、残るものはあります。報告書の作成費が別料金かどうかも、同じ欄で確認してください。

深夜・休日・増員による加算

浮気調査は、夜と週末に集中します。つまり、加算がかかる時間帯が調査の中心になりやすい。加算の有無と率は、見積書の合計額だけを見ていると気づけません。基本の単価が安く見える見積もりほど、加算の条件を読んでください。

途中で解約したときの精算

成功報酬型は、成功する前に降りたときの扱いがいちばん分かりにくい料金体系です。まだ成功していないのだから0円のはず、と考えたくなりますが、実際には着手金と実施済みの稼働分、実費の精算という話になります。契約書の解除の欄に、その計算方法が書いてあるかを見てください。

解約料が高すぎると感じたときの考え方も、知っておいて損はありません。消費者契約法第9条第1項第1号は、解除に伴う損害賠償額の予定や違約金を定める条項について、同種の契約の解除に伴い事業者に生ずべき平均的な損害の額を超える部分は無効とすると定めています。ただし、これは自分ひとりで結論を出せる話ではありません。契約書と請求の内訳を持って、消費者ホットライン188から地域の消費生活センターに相談してください。相談は無料です。

会う前に、同じ5つの質問を複数社へ送る

ここまでの確認事項を、面談の場で一から聞き出すのは、正直かなり大変です。相手は説明に慣れていて、こちらは初めてで、しかも平静ではない。だから、会う前に文字で聞いてしまうのがいちばん省エネです。

会う前に、同じ5つの質問を複数社へ送る

送る質問は、この5つで足ります

  1. 成功の条件を契約書に書けますか
  2. 不成功として終わる条件は何ですか
  3. 着手金と実費は成功と別枠ですか
  4. 上限時間と延長単価はいくらですか
  5. 着手後に解約したときの精算は

5つとも、料金ページを読んだだけでは分からない項目です。そして5つとも、答えられる会社にとっては答えるのが難しくない項目でもあります。

大事なのは、この5つを電話ではなく文字で送ることです。問い合わせフォーム、メール、チャットのどれでもかまいません。電話は「お会いしてご説明します」で終わりやすく、記録も残りません。文字で返ってきた文面をそのまま保存しておけば、面談のときに「先にこう伺っていましたが」と確認できます。

答えの揃わなさが、いちばんの判断材料になる

同じ5つを3社に送ると、返事の質がはっきり分かれます。条件を具体的に書いて返す会社、まずは会いましょうとだけ返す会社、金額だけを大きく提示する会社。この差は、料金表の数字よりも正直です。

この5つは、気になる探偵社の問い合わせフォームに自分で1社ずつ送っても、まったく同じ効果があります。窓口を通さなければ不利になる、ということはありません。ただ、同じ文面を3回入力するのは地味に骨が折れますし、1社ごとに折り返しの電話が来ます。そこを省きたいときだけ、条件をまとめて集める窓口を使う方法があります。どの窓口があるかは探偵の相見積もり・紹介サービスのおすすめランキングに並べています。一括で条件だけ先に集めたい場合は、街角相談所 -探偵-のような無料の見積もりサービスが手軽です。相談だけで打ち切ってかまいませんし、断ることに気まずさを感じる必要もありません。

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そのうえで、面談で渡された書面を最後にもう一度点検します。何が渡されるはずなのかは契約書で確認する欄と法定項目の照合リストで確かめられます。

成功報酬型が向く人と、向かない人

最後に、選び方の話をします。成功報酬型そのものが良いとも悪いとも、私は思っていません。合う人と合わない人がいるだけです。

向いているのは、条件が絞れている人

  • 怪しい曜日と時間が分かっている
  • 行き先の見当がついている
  • 証拠が要る目的がはっきりしている

条件が絞れているほど、短い稼働で結果が出る可能性が上がります。結果が出るなら成功報酬を払う価値があり、出なければ支払が抑えられる。成功報酬型の設計が、いちばん素直に働く状況です。

向かないのは、手がかりがまだ薄い人

なんとなく様子がおかしい、という段階で成功報酬型に入ると、成功しない稼働が積み上がりやすくなります。成功報酬は発生しないかもしれませんが、実費と着手金は出ていきます。この状態がいちばん報われません。

この段階の人は、まず行動のパターンを自分で把握する時期です。何を手元に持っていれば相談が進むのかは証拠がない状態で探偵に相談していいのかで整理しています。無理に調査を始める前に、そちらを読んでください。

迷ったときは、料金体系ではなく定義で決める

時間制と成功報酬型のどちらが安いか、という比べ方は、実はあまり意味がありません。稼働時間が読めない以上、事前の総額は誰にも分からないからです。

比べるべきは、自分が払うことになる条件がはっきり書いてあるかどうかです。書いてある時間制と、書いていない成功報酬型なら、前者のほうが安心して進められます。逆もまた同じです。料金体系の名前ではなく、条件の書かれ方で選んでください。

探偵の成功報酬型についてよくある質問

成功報酬型なら、成功しなければ本当に1円も払いませんか?

契約によります。着手金がある型では契約時の支払があり、実費を別枠にしている契約では交通費や車両費などが請求されることがあります。「成功報酬という費目が0円」と「支払総額が0円」は別の話です。契約書の金銭の欄と、実費の扱いを書いた箇所を必ず確認してください。

「成功」の定義は契約書のどこに書かれますか?

探偵業法第8条第2項が定める契約書面の記載事項には、成功の条件という項目がありません。書かれる場合は「調査の内容、期間及び方法」の欄か、「金銭の額並びにその支払の時期及び方法」の欄です。この2つを読んでも分からなければ、書面に追記してもらってください。

成功の条件を書いてほしいと頼むのは、失礼になりませんか?

通常の確認です。探偵業法は契約前にも書面を交付して説明することを求めていて、書面でのやり取りは業務の前提になっています。伝え方は「書面でいただければ契約します」という形にすると、こちらの意思も同時に伝わります。

浮気していなかった場合、成功報酬は発生しますか?

成功の定義次第です。「不貞の事実の有無を確認したとき」を成功とする契約では、白であっても成功報酬が発生します。「証拠を取得したとき」を成功とする契約では発生しません。自分の目的が白黒をつけることなのか、証拠を得ることなのかを先に決めてから型を選んでください。

成功しなかったとき、報告書はもらえますか?

探偵業法第8条第2項第4号は、契約書面に調査結果の報告の方法と期限を記載することを求めています。報告自体は契約の一部です。ただし成功しなかった場合の扱いは契約ごとに違うので、稼働の記録を受け取れるか、作成費が別料金かを契約前に確認してください。

調査時間に上限がない契約は避けるべきですか?

避けるべきと決めつける必要はありませんが、上限がないと途中で仕切り直す機会を持てません。上限と、上限を超えたときの単価、延長を誰が判断するのかの3点を書面で確認してください。現場の判断だけで延長できる契約は、請求書で初めて延長を知ることがあります。

実費に上限を付けてもらうことはできますか?

会社によります。金額の上限が難しいと言われた場合は、一定額を超えるときは事前に連絡してこちらの承諾を得る、という手順を書いてもらう方法があります。金額を縛れなくても、支出が決まる順番は縛れます。

着手したあとに解約したら、成功前なので0円ですか?

0円になるとは限りません。着手金、実施済みの稼働分、発生済みの実費の精算という話になります。契約書の解除の欄に計算方法が書かれているかを確認してください。金額に納得できないときは、契約書と請求の内訳を用意して消費者ホットライン188に相談できます。

解約料が高すぎる気がします。払うしかありませんか?

消費者契約法第9条第1項第1号は、解除に伴う損害賠償額の予定や違約金の条項について、同種の契約の解除で事業者に生ずべき平均的な損害の額を超える部分は無効と定めています。ただし何が平均的な損害にあたるかの判断は簡単ではないので、自分で結論を出さず消費生活センターに相談してください。

結局、時間制と成功報酬型のどちらが安いですか?

事前には決められません。稼働時間が読めないからです。比べるなら金額ではなく、支払が発生する条件がどれだけ具体的に書かれているかで比べてください。条件が書いてある時間制のほうが、条件の曖昧な成功報酬型より結果的に安く収まることもあります。

まとめ

成功報酬型のいちばんのデメリットは、料金が高いことでも安いことでもありません。「成功」という言葉の意味を、こちらと相手で別々に思い描いたまま契約できてしまうことです。探偵業法の契約書面の記載事項には成功の条件が入っていないので、書かれていなくても書面としては成立します。

ですから、やることは決まっています。契約書の「調査の内容、期間及び方法」と「金銭の額並びにその支払の時期及び方法」を読み、成功の条件が書かれているかを確かめる。書かれていなければ、追記を頼む。そのうえで、着手金、実費、時間の上限と延長単価、不成功時の報告、加算、解約時の精算という6つの費目を潰していく。

今日できることは、たぶん1つです。気になっている会社に、あの5つの質問を文字で送っておく。会う前に返事が並べば、面談の場で押し切られる場面そのものが減ります。急がされている感じがするときほど、一晩置いて大丈夫です。

参考記事:優良な探偵事務所の紹介サービス「街角相談所 -探偵-」はなぜ人気なの?口コミを集めてみた!

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